| Q4. | 日本の島国としての特性はなんだと思いますか? |
| A4. |
地球上に島はたくさんありますが、中でも日本は島としての特性が他とは随分違いがありますね。 1億2千万人が住める島ですから、ひとつの国家として充分な力がありますし、隣の半島や大陸との距離からすると、 ちょうど特別な文明が生まれやすい距離にあるのですね。 他文明からの攻撃や侵略を受けにくいですし、中国や朝鮮半島とも、近すぎず遠すぎないところに位置しているので、 隣国からの影響力を受けずに、しっかり内部で成長し続けることができたのです。いろんな条件のもとで日本独特な文明が成長し、 共同体として信頼社会が作りやすかったわけですね。 ですから他の国では、『思っていることは言わなければわからない』というのが当たり前ですけど、 日本は『言わなくもわかるでしょう』という「あうんの呼吸(暗黙の了解)」と言ったやり取りがうまれたのです。 それは日本文明の特徴をよく示していますね。 日本という国の地理的な特徴でもあるし、エネルギー的な特徴でもあると思います。 例えば、日本では“距離を置く愛”がありますね。 いつも近くで生活を共にしているので、密着し過ぎるのが逆に嫌なんですね。 相手とある程度の距離を置く愛を美しいと思うのではないでしょうか。 反対に大陸は広くて遠すぎるから、愛すれば密着してしまいたくなるのですよ。 だから諸外国から見れば、日本人は冷たいように見えるかもしれませんね。 日本は距離を置いておく愛だから、逆に言えば少しは離れたい。 それが美しくかっこいいとなるんですね。 だから社会秩序もつくりやすいのです。 今、世界中で一番秩序を持っているのが日本です。 日本の秩序意識の高さで例を挙げれば、阪神大震災の時もそうです。 非常時だというのにみんなが秩序を守って暴動などは起きませんでした。 それは他の国では考えられないことです。 昨年のアメリカのハリケーン「カトリーナ」を見ればわかりますが、暴動や略奪などいろんな問題が起きていましたね。 日本は東洋の魂、和の世界がよく育っていると思います。 だから日本の魂は大和の世界ですね。 それが日本の島の特徴だと思います。 しかし今は貧富の二極化や技術の二極化がひどい状態で、和どころではありません。 この二極化が資本主義社会で一番危険なことなのです。 それを解決できる唯一の国のが、「間」の文明を持っている日本だと私は思うのです。 日本語では「間が悪い」「間を置く」などと言いますね。 日本語の「間」は英語で通訳しようと思っても出来ないのです。 それはすべての格差、分離のギャップを解決できる、「間の文明」「間の思想」「間の感覚」を持っているということなのです。 これを仏教では「空」の感覚と言っていますね。 不思議でしょう。 日本は文明自体が悟りの文明なのです。 有と無の「間」。 存在と存在の「間」。 それが根深いのが日本文明だと思います。 |
