2017.08.31 コラム

独立した意思決定ができる個人と集団になる教育

今の社会は、インターネットやスマートフォンの普及によって、生活や仕事のあらゆる面で、三十年前には考えられなかったような変化が起きています。
これからさらに、ヘッドマウントディスプレイを利用した仮想現実、拡張現実の開発が活発になり、ゲームをはじめ、学習教材や職場でのシミュレーションなどに活用され、学校や企業の役割は大きく変化していくでしょう。

また、製造業から始まったIoT(Internet of Things 事物インターネット)は、工場の生産ライン制御システム、道路交通管制や鉄道システム、自動運転車、スマートハウスといった職場や日常生活の様々な分野へと広がり、農業のIoT化、健康管理プログラムや医療のIoT化、さらに廃棄物管理や街灯管理といった行政サービス、エネルギーや水管理などの社会インフラ分野にも拡大しています。

今後、多分野のIoT開発がつながって、街全体をIoTで管理・制御してスマート化するスマートシティづくりへと進展し、すべてのモノ、人、コトがインターネットに接続され、相互通信が可能になるIoT革命が起きていくことで、私たちの生活は一変していきます。

様々な社会問題の解決策としても期待が高まっているIoTですが、業界や地域を越えて発展していくことは、私たちの生活や社会全体に大きな革新と恩恵をもたらす一方で、問題を生み出す危機的側面も持ち合わせていることを考慮する必要があります。

現在、グーグルやマイクロソフト、インテル、ヤフーといった巨大企業が先を争って人工知能の開発やIoTプラットフォームの開発に乗り出しています。これからの時代はIT革命からAI革命とIoT革命へと開発競争は激化し、貧富の格差はもとより情報の格差、自然と文明の格差、希望の格差、判断基準の格差が拡大していき、このままいけば社会の分離格差はますますひどくなっていくでしょう。

さらにAIが今後、人間のあらゆる生産活動を代替していくことで、人間の存在意義そのものが危機にさらされることになります。

このように、雇用の危機のみならず、人間の尊厳の危機、そしてアイデンティティまでもが危機にさらされる未来に対し、私たちはどのような希望を持つことができるのでしょうか。

人間は、正しく知ることで、正しく行動し、正しく希望することができます。宇宙自然の根源を知らない状態では、客観的観察による正確な理解が不可能になり、正しく知ることができず、主観的観察・観測による独断的な情報知識になってしまいます。

ですから、宇宙自然の根源から現象を観察・観測し、客観的情報データをベースにした理解可能な論理、理論、学問、知識体系を再構築することがとても大切です。

そして、これからの時代を生きる人類が、今この時代から愛と信頼を土台にした平和な人類歴史をつくっていくためには、今まで人類が歩んできた文化・文明・歴史の誤りを明確に知り、独立した意思決定ができる個人と集団になる教育が必要です。

認識技術「観術」を活用することで、過去の情報知識や集団の意思決定から独立した意思決定ができる主体性や自発性を拡張させることができます。NRグループは、そのような新しい教育を産業化し、日本から世界へ発信していくチャレンジをしています。

ぜひ一人でも多くの方と共有したいと思い、現在、北海道・東京・大阪・福岡で「超未来塾」を開催しております。関心のある方は、ぜひ足を運んでください。

Noh Jesu