2018.05.31 コラム

心を繋ぐ心路の開発・開拓で、2020年日本から歴史の大転換を起こす

 
AI(人工知能)の登場によって、今までにない新しい知識、新しい技術、新しい生き方の模索が始まっています。

今まで人類は、浅い意識レベルの人間開発しかできていませんでしたが、今、意識の原生林という未開の原野を、未来に向けて開発・開拓する時を迎えています。

 

これまで人類は、体の外の空間の陸路・海路・空路などを開発することで、出会いと行動の範囲を広げてきました。科学技術による外の空間の開発が究極的に進んだ今、未開の無意識空間の開発に本格的に取り組み、人の心と心をつなぐ道を開発・開拓することが必要です。

心がつながらない根本原因となっている観点の障壁をゼロ化して、真実に心をひとつにつなぐ教育技術が「認識技術」であり、心と心をつなぐ道を「心路(しんろ)」と表現しています。

この心路の創建によって、苦難の歴史を終わりにさせ、感動の歴史へと大転換させることができます。

 

その大転換をリードするための基準点を確立する主体勢力が求められる中で、軍事力勝負でも経済力勝負でも、世界の頂上の手前で失敗するという悲しい敗北と挫折を二回した日本の経験は、希望そのものの宝だと思います。

今からの日本は、徳川家康をシンボルとした教育力の勝負で勝利することが、日本の明治維新の精神の完成になり、西洋のルネサンスを超えた尊厳文明を確立させる道になると確信しています。

徳川家康は、人間の教育の重要性を深く洞察した人間経営の達人であり、利根川という大きな川の流れを変える壮大な事業を六十年がかりで行い、日本最大の関東平野の創建に成功した人物でもあります。

農業時代の人たちにとっては、水が走る道をコントロールできることが生きる上で最も重要な意味があるように、これからの時代は、観点を出発にした「考えの走る道」をコントロールすることが、情報知識時代を健康に生きる上で最も重要な意味があるのです。

 

家康が利根川の流れを変えて最大の平野をつくったように、古い基準点・古い認識方式に縛られた「考えの走る道」を変える大事業への挑戦が必要です。

それが未来の教育大国日本に課せられた使命であり、その使命を果たすことで、日本の尊厳、そしてアジアの尊厳を確立することができるでしょう。

今まで開発不可能だと思っていた無意識領域を無限に開発・開拓していく最先端のモデルの場として、日本が心路の創建、尊厳文明の創建に取り組んでいくことが、歴史を大反転させる成功の鍵になります。

教育力の勝負で新時代創建を成功させた家康の本拠地である江戸・東京では、2020年に東京オリンピックが開催されます。

西洋のルネサンスを補うネクスト・ルネサンスの始まりとして、2020年に全世界へ向けて日本発の「尊厳宣言」を行い、新しい日本のあり方と方向性を世界に宣言してほしいと思っています。

それを通して、世界の人々が日本の新しい教育の可能性に気づき、心路が世界中に広がっていく起点となり、新しい感動の尊厳文明が始まるでしょう。

Noh Jesu