2015.09.30 コラム

人工知能に負けない頭脳開発、感性開発を実現する観術

農業革命5000年、産業革命200年、デジタル革命30年、スマート革命10年が生み出した現代文明の中で、現代人のライフスタイルが成り立っています。
地球上に人類が生まれて500万年の歴史が流れてきましたが、経験や知識、技術の蓄積が未来への発展エンジンになることを全く疑わない状態で、伝統を大事にしながら歩んできたと言えるでしょう。

しかし今の時代のように、もの凄く激しいスピードの変化が伴う文明の大転換期では、経験や知識、理論を蓄積すればするほど、人の心は自由にならず、愛することができず、平和ではなくなり、寛容、ワクワクの心になっていないと思います。その原因は何なのでしょうか。

スマートフォンの発達によって、過去と比べられないほど膨大な情報知識を得ることができ、それがコミュニケーション・疎通能力やチームプレーの向上につながると期待しましたが、結果は、他人と疎通できず孤独になる人、鬱や自殺者が増えている現状です。
また、日常で自分にも他人にも厳しいモノサシでジャッジする傾向が強くなっています。さらに、自分の生きる道を見出せない人たちも増えています。モデルや判断基準が多すぎて、どれが本物なのかがわからない情報過剰現象に戸惑っているのが現代人の現在地ではないでしょうか。

情報知識の濃度が濃いコンパクトな今の時代、これまでの心の器で整理整頓するのはかなり限界なのです。体感覚(5感覚)で情報知識を整理整頓する古い基準点では、正しい認識判断、意思決定をするのは難しいため、心のパニック状態に陥りやすいのです。
観術は、人間機能の源である基準点、すなわち情報知識を受け入れる器の大きさを、体の感覚レベルから心の感覚レベルへ次元上昇させる認識革命を起こす認識技術、認識教育です。
この観術を通して、歴史上にないまったく新しい「イメージ言語」を活用した新しい思考方式を開発するのに成功しました。
この新しい思考方式は、人間の思考機能を終わりなくアップグレードすることができ、多様な集団クラウドから独立した意思決定ができる真の個人を育てることが可能になります。
そして個性を完成させ、真善美が伴うチームプレーや協力関係モデルを構築し、社会構造を進化させることができるのです。

人間一人ひとりの身分上昇が着実に具現化できるシステムを構築し、人間が本来持っている無限の可能性を爆発させる素晴らしい政策や制度、機構をつくり、尊厳溢れる人間、尊厳溢れる関係を土台にした尊厳社会、尊厳国家、尊厳文明を具現化していくビジョンをNRグループは掲げています。

観術がこの時代に提案する新しい思考方式は、スマートフォンの素晴らしさや便利さの反面、考える機能を失い、機械的条件反射しかできなくなってしまった現代人に対して、人工知能に負けない頭脳の開発、さらには感性の開発を通して詩人のような心が溢れる社会を実現する道具にもなるのです。

Noh Jesu