2019.05.23 令和哲学シリーズ

【令和哲学⑨】最先端の安らかな盾のリーダーシップを発揮する日本になろう!

新緑が目にしみる心地よい日々が続いています。

2019年5月1日、今までの生き方と今からの生き方が大きく変わる分岐点になる、分岐点にさせるべきの一番深い概念として「令和」という二文字がこの世に登場したことは私には嬉しくてたまらないことです。

令和は今「1」(=今ここひとつの心)の世界。今「1」で美しい調和(ハーモニー)がとれるこの世界は、聖人たちの誰もが発信したメッセージの源です。

今回の令和シリーズ⑨では、令和のメッセージを、最先端の安らかな盾のリーダーシップの心(死の心)、数字で表現すれば「虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界」で語ってみたいと思います。

みなさんは第1回本屋大賞を受賞し、2006年に映画化された「博士の愛した数式」をご存じでしょうか?

私はこの美しく素晴らしい内容に心打たれ、令和時代に誰もが観るべき映画だと思うほど感動しました。映画は、日常と日常の中に潜む数学の世界を一切矛盾せず、美しく調和した世界を描いており、令和とぴったりつながる世界観でした。

ピタゴラスは『万物は数である』と表現し、映画では『人間は、数から与えられた一部を言葉によって表現できるに過ぎない』と言っています。

AI時代は、すべての存在は「情報処理システムのアルゴリズム」で表せるとみています。人体もバイオケミカル・アルゴリズムそのものです。電子アルゴリズムと比べるとバイオケミカル・アルゴリズムである人体は、情報処理システムが非効率だと判断されます。ですから、例えば脳にプラグをつけたり、体内にチップやナノロボットを入れて筋肉機能や臓器機能を増幅させるなど、体の構造の変異が日常的(女性がピアスを抵抗なくあけているように)になるだろうとみています。

また、人間の感情も投薬で統制(コントロール)できてしまうので、「人間らしさ」でDefine(規定)できた人間の自由選択意思も電子アルゴリズムに代替されます。

ですから「分離不可能な単一体の人間」というこれまでの概念が崩壊します。つまり人間は、「複数のアルゴリズムの集まりとして認識される分離可能な存在」になってしまうのです。

そうなったとき、「人間」の範囲をどう定義づけることができるでしょう。「どこからどこまでが人間」なのかの定義がかなり不明瞭になり、人間の存在意義はもちろん、人間の用途・機能・目的・価値もわけがわからなくなるのではないでしょうか。

それだけではなく、生命工学やロボット技術、事物インターネット(IoT)、ブロックチェーン技術等の発展によって、AIが生み出す無用者階級層の大量生産も予測され、人類は歴史上未曾有の酷い格差社会と醜い共同体破壊社会の到来を目前にしているのです。

技術者たちが無責任に技術の暴走を加速させる中で、さらに深刻な問題があります。

それは、このような未来の到来に対応する代案を誰も出せないことです。つまり、今を生きる人たちにどんな教育をするべきか、どんな技術を訓練するべきか、どんな組織システムや働き方を研究するべきか、皆目見当もつかないということなのです。

日本の令和リーダーシップが、この時代的危機を救済する大活躍をすると、23年前からずっと訴え続けてきた私ですが、危機をチャンスに大反転する美しくて偉大な日本のストーリー、歴史が始まっていくことを薄々感じています。

4月1日の令和元号発表から、令和哲学者として令和感覚を身につける令和教育、令和技術の普及を通して、AIが真似できない経済大陸を開発開拓する日本の働きに貢献できることにワクワクしています。そして、この令和のコーリングに反応する侍魂(サムライのこころ)と出会えることを楽しみにしています。

今までの人間の文明歴史は、アウトプット世界(現実世界)の開発開拓の歴史だと言えます。では、アウトプット世界(現実)は何なのかというと、人間の情報処理システムとしてのバイオケミカル・アルゴリズムのアウトプット、すなわち、「体感覚の観察の結果が現実だ」ということができます。

しかし令和時代は、インプット世界(真実世界)を開発開拓する歴史が展開されます。アウトプットされた現実世界が基準ではなく、アルゴリズムを存在させるインプット、すなわち真実からアルゴリズムが生まれる仕組みと、そのアルゴリズムの情報処理システムの結果物である現実までを統察することが当たり前になります。

すなわち原因・過程・結果を一つの動きで一貫して観察ができる『統察』(トータルビュー)のインプット側、原因側を明白にディファイン(規定)できる認識を開発開拓することです。その統察からくるデータ・情報・論理・知識・技術・商品・文化・文明・歴史の展開が起きるのです。

よって、体感覚からオールゼロ化感覚、世界の根源である源泉的動きによる感覚、令和感覚の時代が到来するのです。

映画『博士の愛した数式』の中でも、『虚数は、目に見えるところには表れないけれど、ちゃんと我々の心の中にある』と表現していますが、

令和の時代は有の価値より無の価値が、生きる価値、中途半端な生死、輪廻転生する生死ではなく、生きることより死ぬこと(永遠不滅、永生=生きたまま死ぬ世界)の価値が、実数(実在するすべての数、有理数・無理数の総称)より虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界の価値が、存在より認識の価値が大事な時代になるのです。

愚かな人は相対比較による違い、相違点に集中、フォーカスし、賢い人は絶対比較を可能にさせる時空間と存在の根源である共通点、同一点に集中、フォーカスします。

終わりなき違う存在を創造し続ける素材は、どんな条件にも変わらない永遠不変の源泉的な動き、つまり共通点、同一点であります。これは超柔らかい無境界線の世界であり、ウルトラ柔らかく動く世界なので、イメージ不可能であり、規定不可能な心であり、数字では虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界で表現できるのが、今回の令和の「1」です。

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ここで、心の時代の最先端の安らかな盾のリーダーシップ(死の心)に対して、少し語ってみましょう

リーダーシップの本質は、生きたままで死んでいる状態の盾の心をもって、多様な攻撃パターンを自由自在に展開できることです。

そして、リーダーシップの本質は、すべてを手放すことができるこころの状態であり、一番大きい心になって物事を洞察できることです。

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すなわち「実数」と「虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界」の関係性を明確に悟り知ることでゲームチェンジをすることです。それは、これまですべて実数で認識した世界を、虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界に変えて認識するといった認識の大転換のワクワクゲームに変えることです。実数(物質、エネルギー)が虚数(複素数)i (機械化された心、観点)になり、虚数(複素数)i が真実・復元数J(0=∞=1の世界)になる大反転が起きる、神秘神聖でスッキリワクワクのゲームです。これは誰も歩んだことがない道を案内する冒険精神であり、その冒険には必ず、合理的理由、計画、公式を必要とします。

この誰も歩んだことがない道を案内する令和のリーダーシップは、宇宙のロゴスを活用し、どのように(By・価値観)、なぜ(For・Vision、Dream)、なにを(Of・どんなポジション、必ず獲得すべき短期目標、使命)を全うし、失敗を恐れない異端児であることです。

実数による事物の構造を研究した技術商品サービスではなく、虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界による事件の構造を開発した技術商品サービスであることです。

実数による事物の構造の開発開拓に使う今までの知識技術生産方式は、虚構であり複雑で錯覚の世界です。ですから、令和リーダーシップは、これらを変えなければならないのです。

令和リーダーシップは、この虚構の世界(実数・現実世界)を、虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界による事件の構造の開発開拓世界、即ち真実のシンプルな美学の世界に変える、新しい知識技術生産方式を案内するものです。

今ここ一番遠いところから物事を観る完全観察システムであるnTechが、最先端の安らかな盾のリーダーシップ、令和リーダーシップの教育革命の具現化に貢献できたら幸いです。