2014.04.06 コラム

利潤経済からインパクト経済へ、経済パラダイムの大転換が始まっている

今の時代は、企業に何を求めているでしょうか?
日本経済の長期沈滞や欧米の経済哲学・経済政策の根本問題が私たちに投げかけているように、時代は今、大きな経済パラダイムの変革期に置かれています。
世界経済を翻弄した金融資本主義の企業活動の基本理念は、「利潤の追求」にあります。貨幣至上主義ともいえる利潤企業のあり方は、世界経済、日本経済、そして身近な私たちの仕事や生活の隅々に、様々な形で大きな影響を及ぼしています。

そんな中、アメリカのオバマ大統領は、数年前に「インパクト経済」という新しい経済概念の重要性を提唱しました。
利潤経済にとってかわる「インパクト経済」の基本姿勢は、短期的な目先の利益率は多少低くても、長期的な先見力を持って時代を深く俯瞰することにあります。また、利潤追求よりも、社会的課題としてのニーズを解決できる社会企業としての未来価値を最優先とします。
今の時代が求めている新しい企業のあり方のモデルを創建するために、NRグループは、今までにない新しい企業活動の実践と運営に挑戦し続けています。

インパクト経済のポイントは、その名のとおり社会的なインパクト(影響力)です。多くの企業が様々な技術、商品を開発提供し続け、多くの社会企業が生まれているにもかかわらず、人間社会を持続的な幸せ、発展、成功、平和へ導く確信を、私たちはまだ得られずにいます。
今までの企業活動では考えられなかった希望のインパクト(影響力)を広げるために、NRグループは、コア・コンテンツである観術のエッセンスを伝える4日間のセミナー商品を、社会公共財として提案する意志で、無料で開催しています。
正規教育商品として販売していたときは30万円の価格であったものが無料になったことをいぶかしむ方もありますが、二日間のセミナーやDVD教材セットなど企業活動を営む様々な商品構成もあります。また、仕事をしながら観術を職業にしたい方のための観術セッション士の資格制度や、観術講師となり人生の中心に位置付けてビジネス的にも活用できる観術スマート研修、投資家としてかかわることができる代理店システムなど、多様な事業展開を進めつつ、インパクト経済のモデルとして斬新な挑戦をし続けています。

人類が運命共同体として文明が大きくつながりあっている21世紀の今、未来に美しい尊厳社会を開きたい意志で、70億人類が賛同してくれるようなコンテンツ、ビジョンを展開しようとしています。
旧い時代の常識に当てはまらない点も多いため、今すぐには理解されづらいこともあるかと思いますが、必ずいつかわかって頂けるその日が来るように誠心誠意取り組んで行きますので、広い心でご理解いただければと思います。

また、NRグループが目指している変革の道についてもお伝えしたいと思います。
そもそも企業活動の本質とは何でしょうか?
一つの定義として、「問題を発見し、問題を解決すること」と考えることができます。
例えば、「電話線がつながっていないと電話できないのは不便だ」という問題発見から、その問題を解決するために技術、商品が開発され、携帯電話が一般化されました。
これまで多くの企業が数えきれない程の問題発見と、その問題を解決するための技術や商品を開発してきましたが、社会を幸せにするために、最も根本的に必要とされるべき問題意識、問題発見とは一体何でしょうか。

NRグループは、これまでとは異なる次元の問題発見と問題の規定から、社会全体の繁栄に貢献するための新しい変革の道を提唱しています。
そのためのコア・コンテンツとして開発した認識技術が、観術です。
観術によってNRグループが目指している変革の道を、5つの観点で整理してお伝えしたいと思います。

1. 教育…産業社会の教育から、情報社会にふさわしいデジタル認識方式を土台とした教育へ
2. 経済…通貨蒸発、貧富の格差、雇用問題、産業廃棄物、環境問題など、今までの産業構造と経済支配システムがもたらした資本主義の問題を解決するための新しい産業構造、人本主義、経済民主主義化のビジョンの提唱
3. 政治…政策に対して無責任で、政権を持っていても呼び水を活用できないアイデアに乏しい政治から、結果に対して責任を持つ責任民主主義の政治へ
4. 文化芸術…創造的感動に乏しい文化芸術から、新しい美的感覚、尊厳的感性による感動溢れる文化芸術へ
5. ビジョン…70億人類が共有できるメタビジョン、メタドリーム。どんな条件、状況でも変わらない不動の意志を土台とした本物のビジョン、本物のドリームへ

これらの方向性を現実化するための源泉技術として開発した観術の内容を、認識技術完成感謝キャンペーンという形式で開催していますので、ぜひ興味を持ってご参加いただければ嬉しく思います。

Noh Jesu