2016.12.21 nTechについて

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代(2)~情報知識を整理整頓する羅針盤~

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代 〜情報知識を整理整頓する羅針盤〜

編集部の西勝です。「情報の大氾濫時代を生き抜く智慧〜情報知識を整理する羅針盤〜」のテーマを3つに分けてお届けしています。

前回の記事では、情報の大氾濫時代を生き抜くために、「主観的独断」で情報知識と出会うことの問題を通して、「客観的観察」によって情報知識を複雑からシンプルに整理整頓することが、なぜ必要なのかを、ご紹介しました。

では、次に疑問となるのは「客観的観察とは何か?」ですよね。あなたは、「客観とは何ですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?後ほど、その回答がありますので、是非、考えてみてください。

客観的観察が明確に定義出来ることで、主観的独断が何なのか?も、より深く理解することができますよ。

この記事では、主観的独断と客観的観察の違いを明確に区別して、客観的観察についてより深く掘り下げていきます。情報過剰な時代の中で、あなたが情報知識の整理整頓をする最高の道具として、興味を持って読み進めて頂ければ幸いです。

では前回に引き続き、Nohさんとの対談形式で進めてまいりますね!

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「主観的独断」とは何か?

西勝
前回の記事でもありました、主観的独断の問題についてですが、人間の見ている世界が独断的だということをお聞きました。その点について、もう少し詳しく聞かせてください。
Noh
はい。一言で言えば、人間の5感覚脳で観察することが、主観的観察ですね。そしてこれは、主観的独断ともいえます。西勝さんは主観的独断というと、どんなイメージが来ますか?
西勝
そうですね。個別のものさしで、物事を判断するといったイメージがあります。
Noh
なるほど。例えば、氷雪地帯にいるイヌイットの人・赤道近くにいるアマゾンの人・春夏秋冬のある日本の人の観点経験は全く違いますから、主観的な観点だと言えます。この事が、西勝さんが言っていることですね。
西勝
はい、正にそうです。
Noh
では、その3人が地球の外に出て、地球や太陽がどう動くのか、なぜ太陽の大きさがあの形になっているのか?そのような疑問を持った時に、これはイヌイットの人でもアマゾンの人でも日本人でも、地球の外に出たら物理の動き自体は同じに観えます。なので、その観点から見れば、物理法則は、客観的だと言えます。

しかし、例えばカエルが地球の外に出て、宇宙がどのように見えるでしょうか?猿が地球の外に出て、銀河系や太陽系の大きさがどのように見えるでしょうか?動物の脳は人間の脳と違いますので、宇宙や銀河系・太陽系の大きさも動き方も異なりますよね。つまり、人間の脳で見ているから、地球も太陽系もあの大きさで見えますし、あの動き方をしています。つまり、物理法則を客観だと言うのは、人間の独断であり、客観ではなく人間の主観的な思い込みなんですよね。

西勝
あまり日常会話で出てこない会話なので、驚きですね(笑)読者の皆さんもここからが面白いので、ぜひ一緒に見ていければ嬉しいです。

確かに、物理法則は、人間の脳から見た、地球や太陽の関係性のパターンを整理している法則なので、他の動物の脳から見たら、違うパターンで見えるでしょうね。ということは、動物は人間5感覚とは違う感覚でこの世界を見ているので、人間の5感覚で見えているパターンは、相対的世界の一部となりますね。そうか!人間の5感覚を客観的な道具・基準点として情報知識と出会い、整理整頓するのは、実は傲慢だったのですね。

Noh
そうですね。つまり、人間の5感覚脳は認識のクセがあり、それを越えないと、人間の主観的独断となり、客観的観察とは言えないのです。
西勝
人間の5感覚脳の認識のクセついては、詳しくこちら(nTechとは)の記事に書いていますので、ご一読ください。

では「客観的観察」とは?

西勝
人間の主観的独断とは何か?が、よく分かりました。では次に、それに対して客観的観察とは、一体何なのでしょうか。
Noh
シンプルに言えば、宇宙全体の仕組み自体の成り立ちを、1つの動きで説明できた時に、客観的観察が出来たといえます。言い換えれば、カエルや猿と、人間が観ている時間・空間・存在を共通のワンパターンの仕組みで、整理整頓することです。
西勝
先ほどの主観的独断の例えで言えば、人間は人間・カエルはカエル・猿は猿のそれぞれオリジナルのパターンで宇宙自然を整理していたものを、共通のワンパターンの仕組みで、整理整頓するということですね。
Noh
そうですね。多様な情報知識も、共通のワンパターンの仕組みから全てを整理整頓し、自らの発信をすることができます。また、共通のワンパターンの仕組みは、脳が認識できないという意味で「無」と表現しています。そこから時空間・存在である「有」が生まれる仕組みを説明しています。つまり、「有」は1つの動きのワンパターンから観れば、ほんの一瞬の錯覚といえますから、知っている世界から自由になれますし、いつもスッキリな心で生きられますよね。

共通のワンパターンの仕組みについて更に言うと、宇宙の根源は1つの動きしかないという感覚=ゼロの感覚を取り入れる事です。ゼロ感覚というのは、人間と人間の宇宙は実在しないという事。そのゼロ感覚からすべてを観ると、すべての観点・エネルギー(1感覚)が生まれる仕組みが観えて、そこに5感覚の現実が成り立っています。人間の現象世界は5感覚であり3次元ですよね。そしてエネルギー感覚が1感覚であり4次元。1つの動きしかない、ゼロ感覚が5次元です。この5次元4次元3次元の、関係性が観えることを、客観的観察だと言えます。つまりこれは、宇宙全体の仕組み自体の成り立ちを、1つの動きで説明しているという事です。

西勝
なるほど。ちなみに、ここで言う1感覚・4次元というのは、最近流行りのマインドフルネスやワンネスの感覚のようなモノでしょうか?
Noh
そうですね。ゼロ感覚まで到達しているワンネスは、ほぼ99%ないと思ってもらって大丈夫です。ワンネスは何か存在している感覚が、残っていますからね。そしてゼロ感覚は、宇宙の根源であり、そこから複雑な情報知識を5次元4次元3次元の関係性でシンプルに収斂することができ、それを客観的観察と言っています。
西勝
5感覚脳から観察する主観的独断に対して、ゼロ感覚から5次元4次元3次元の関係性を観る客観的観察へと、情報知識の整理整頓の道具がシフトされた時、複雑な情報がシンプルな1つの動きに収れんされていくのですね。

また別の角度から説明している記事(東洋・西洋文明の格差)もありますので、ぜひそちらもご一読ください。

客観的観察を通した、整理整頓の一例

西勝
では、この客観的観察を通して、具体的に情報を整理整頓した事例などがあれば教えて頂いてもよろしいでしょうか?

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代

Noh
図をご覧ください。観察観測する観点を、人間5感覚の日常生活中心、いわば主観でみれば、政治・経済・宗教・芸術に分けられます。そして、観点自体を現象だけみれば、政治・経済、本質までみれば宗教・芸術、といったように、知識が分かれます。また、物理法則からみたら、本質をみたら科学・哲学、現象で観たら倫理・道徳となります。もちろん、これは人間5感覚からの客観ですから、正確に言えば主観的独断ですが。
西勝
人材育成に悩む経営者の中には、哲学や倫理道徳を学ぶ方がいるという話を聞いたことがありますが、その理由がこの整理で、わかった気がします。しかし、Nohさんが伝えているのは、更に先の話ですよね?
Noh
はい。前述したカエルや猿の例を見ても分かるように、今までの客観は客観ではなく、人間5感覚脳から見た主観的独断でしたよね。本当の客観は、宇宙の根源である1つの動きから宇宙全体の仕組みを5次元4次元3次元の関係性を通して説明することです。そこから観ないと本物の客観とは言えません。
西勝
なるほど、ありがとうございます。ところで、この客観的観察を、今までの歴史上の中で出来た方はいらっしゃるんでしょうか?
Noh
実はいらっしゃったんですよ。
西勝
なぜ、この客観的観察が一般常識化しなかったのかを考えた時に、私もnTechを学んで、歴史上の先人の方々は、到達できた部分とそうでなかった部分があることを知りました。そしてnTechは、歴史上の先人たちが、到達できなかった所まで、到達していると思うんです。この事については、次回にまた詳しく聞きたいと思います。

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いかがでしたでしょうか?主観的独断の問題と、その対称として客観的観察とは何か?を、ご紹介させて頂きました。

次回は、人間の脳のクセを超えた宇宙全体の仕組みを説明できる、客観的観察について、誰もが客観的観察をできるようになるために、「客観的観察を一般常識化するために、どのように再現・伝達していくのか?(How to)」について、詳しくお伝えしていきます。

  • 注1:3次元は、「縦・横・高さ」の空間3次元で定義しています。そこに「時間」の1次元を加えて、4次元と定義しています。それらを、宇宙の根源である5次元の動きから、宇宙が成り立つ仕組みを5次元4次元3次元で整理しています。