2018.12.08 コラム

宇宙自然の根源を理解・共有可能にするために知るべき2つの重要な要素

 

人間は誰もが「自分(人間)とはいったい何なのか。とこから来て、どこへいくのか?」を知りたいという本質的欲求を持っています。

その答えを得るために、多様な学問を通して「宇宙自然の根源は何なのか」を追求してきました。宇宙がなぜ、どのようにできているのかがわからなければ、自分(人間)が何者なのかがわからないからです。

しかし、これまでの人類の知は、人間が宇宙自然の根源を知ることは絶対に不可能であるという「不可知論」や、もし宇宙自然の根源をわかったとしても、それを言葉で伝達することは不可能であるという「不立文字」「以心伝心」などに留まっていました。また、人間の理性では理解不可能な領域であるから、「信じるしかない」と、信仰を強調する人達もいました。

近代革命以降は、「力」という概念を活用して、力の秘密を明らかにすることで、宇宙自然の根源を発見しようとする数学や物理学のアプローチがあります。

最近では、宇宙自然の根源を、「ひも」や「膜」といった概念を用いて数学で統一する統一方程式を探していますが、「10の500乗個の宇宙が有ったり無かったりする」という理解し難い答えに悩み、「宇宙自然の根源とは何か」に対する明確な結論を出せていない状態です。

 

このように、宇宙自然の根源を追求するアプローチが失敗してしまう理由は、どこにあるのでしょうか。

大きく二つでまとめると、まず一つ目の理由は、「宇宙が実在している」ということを大前提にして宇宙自然の根源を探しているからです。今までのこのアプローチでは、客観的絶対真実の世界を理解し、共有することは不可能なのです。

なぜなら、この現実(宇宙)は、人間の脳が創り出している錯覚・幻であり、映画の映像スクリーンのようなものだからです。

nTech(認識技術)ではそのことを明らかにし、「イメージ言語」という新しい道具を使って、宇宙自然の根源・客観的絶対真実の世界とは何かを理解していきます。

「イメージ言語」は、今まで人間が使ってきた言語とはまったく違うもので、「無と有」「絶対世界と相対世界」の関係性を理解可能にした、人類史上初の本質言語です。
言い換えれば、宇宙の全体像とその全体を成り立たせる究極のリアリティとは何かを、明確に伝達できるようにしたのがイメージ言語であり、論理的にも科学と悟りを完全に矛盾なく統合できる客観的認識再現を可能にし、すべての学問につなげて今ここのあらゆる現象にあてはめて活用し、他者と共有することができます。

 

二つ目の理由は、宇宙自然の根源を知るためには、現象を正しく観察・観測できる客観的観察・観測の道具が必要ですが、脳には、(1)部分だけを認識する (2)違いだけを認識する (3)過去とつなげて認識する (4)有限化させて認識する、という癖があることです。
つまり、脳の認識機能は、現実・現象世界を正しく観察・観測することができない不完全な初期設定なのです。

これは、すべての知の根拠となっている観察・観測という行為において、五感覚の脳の観点を基準にしていることに、大きな問題があるということです。

多様な学問や教育は、自然現象や社会現象の最も根本にある本質を探求し、特に物理学を中心にした近代科学は、宇宙自然の根源を知るための知的探求をずっと続けています。しかし、客観性を最重要視する科学でさえも、本当の意味で客観的に観察・観測が可能な基準となる道具がなく、あくまでも不完全な人間五感覚の脳を観察・観測の基準の道具で使っているため、結果的に人間流の独断的な観察・観測になってしまうという問題を解決できません。

不完全な機能に初期設定されている脳では、不正確で不完全な情報データしか集まらず、人類のすべての既存の知の世界が人間流の独断的で不完全な知識に留まってしまいます。これが今までの知識体系の根本的な問題なのです。

ですから、人類の知を進化させるためには、この「脳の観点の問題」を知り、それを解決することが必要不可欠といえます。

nTech(認識技術)は、脳の観点の問題を補うメタ観点を得るための新しい技術です。この技術を通して、人類の集団知能の進化に貢献し、新しい組織づくりに役立てることを願っています。

Noh Jesu