2013.05.03 コラム

変化の端緒

時代も常識も大きく変わる現代において、「変化」はすべての人にとっての重要なキーワードになってきています。成功、幸せになるために、誰もが変化したい!と願っており、1mmも変化したくない人はいません。

社会の変化に適応するためにも変化しなければならないことは、誰でもわかっています。でも、どうすれば本質的な変化をすることができるのか?それがわかりません。「このままじゃダメだ」、「変化が必要だ」ということは理解できても、何からどのように変化させればよいのでしょうか。変化できない理由とは一体何なのでしょうか?

人間が変化できない本質的な原因は「観点の奴隷」になっていることです。

あなたは生まれてから今まで、自分の脳と五感覚から見てきたスクリーン(現実画面)から出て、他の人の脳からその人が見ている世界を直接みた経験はありますか?

人間は、自分の脳と五感覚の観点に固定され、その観点から出たことがありません。故に、自分の観点で物事を認識し、自分の観点から事象を解析し、その解析を蓄積してできた自分の観点からすべての出会い・情報を判断するようになります。

同じ映画を見ても人によって感想が違うように、同じ現実や存在と出会っても、どのような観点で認識しているか?は人によって異なります。

すなわち、人間は自分自身の観点からくる解析と出会っているのです。

この状態で本当の出会いはゼロ、変化もゼロ、感動や気付き・ショックもゼロで、疎通・交流・愛・知恵もありません。ただ、自分自身の観点・解析と出会っている観点の奴隷状態では、自分が知ってる世界から自由になることもありません。

ある意味「認識疾患」ともいえる状態ですが、そこに無自覚なのはさらにひどい病気です。この状態では、観点の外に外出することは不可能で、根本的な変化も不可能です。

こうなった理由は、学術の理解方式にあります。

これまでの学術(科学技術や学問)の世界では、物質が存在することを大前提にその構造を調べ、物理学などを通して解析した結果、すべてを4つの力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)で説明できると考え、4つの力を統合する1つの力をひも理論・M理論などで説明しようとしてきました。

しかし、統一理論の仮説を構築しても全体像が未だ解らず混沌に陥り、ヒッグス粒子が発見されても人々の生き方の変化にはつながっていません。

それに対し観術では、存在=認識であることを明確にし、自分の観点やものの見方が存在を規定し、人間は思い込みの海に住んでいる住人であることを現実とつなげて理解できます。

そして、4つの力を統合する1つの動き(5次元ひとつの動き)から演繹的にすべての存在や現象を解析できるイメージ言語を道具に、あらゆる分離をつないで解析し、因果論・決定論から自由になり、観点の外に出る道を案内しています。

変化をつくる際には、現在地の診断と理想像(ゴール・ビジョン)を明確にすることが必要となりますが、学術では「人間とは何なのか?」といった人類の現在地を明確に診断できないことも、変化が創れない根本原因となっています。

認識する対象(存在)だけを範囲に研究する学術の限界を補い、認識する主体と対象を両方統合した統合観点から複雑な現実世界をAllZero化することで、観点の健康、精神的健康、身体的健康、社会の健康、文明の健康が実現します。

本質的な変化を求める方は、幸せ成功の絶対条件でもあり最小単位でもある観点の健康を実現するために、イメージ言語を道具に活用してまずは「自分自身の観点の奴隷」から外に出ることにチャレンジしてみてください。

Noh Jesu