2019.06.23 令和哲学シリーズ

【令和哲学14】日本!今ここすべてを洞察、大統合する心の目で、予祝をしながら令和祭りを楽しもう

今世界は、明るい兆しが見えないまま、漠然とした未来不安の中でAIの津波が押し寄せています。仕事がなくなる危機や、雇用不能の無用者階級と呼ばれる人々の量産、人間の存在意義の危機なども相まって、方向性を失い、彷徨う人はどんどん増える一方。そんな中、この未曾有の危機を一掃し、大反転できる英雄集団を必要としています。この時代のニーズに応えるべく、今、“令和のぼり ”が力強く立ちました。

英雄集団になる使命をもつ日本には、「予祝」という前祝いの文化があります。

これは、過去・現在・未来を貫き、「決断したら必ず具現化する」という強い意志と、目標達成に向かうチームプレーを強化するもので、古代から続く日本独特の“楽しむ心”の文化です。一点にすべてを集中して認識し、共感・共有する礼式文化で、団結の魂を具現化させるための日本の知恵がよく表れています。

今回の令和シリーズ14では、すべてを洞察し大統合する心、「神の見えざる目」の観点で令和、Beautiful Harmonyを語ってみたいと思います。

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アダム・スミスが提唱した「神の見えざる手」という言葉がありますが、私が提案したい「神の見えざる目」は、今「1」(=今ここひとつだけがある心)そのものです。神の見えざる目ですべてを洞察したとき、Beautiful Harmonyの世界が認識できます。そうなると、目の前の現実世界は一変し、美しく荘厳な最高のアートとしての現実世界が姿を現すのです。

これまでは、身体の目で見た認識が当たり前でしたが、それではその裏で働いている心の意志や、凄まじいビッグスケールのエネルギーのアルゴリズムの働きを認識できません。ですから、目の前の現実が取り立てて美しいと感じることも、感動の事件として認識することもできず、その結果、まったく感動もなく、当たり前の平凡な現実として認識してしまうのです。

nTechエヌテック(認識技術)では、これまでの身体の目で見る認識のことを「認識疾患」と呼んでいます。そして、認識疾患ではなく、神の見えざる目で観ることを、「今ここ完全観察システム」と呼んでいます。

私は日本の深い伝統文化の背後に、神の見えざる目の働きを感じます。その働きによって日本の伝統文化が成り立っていることを常日頃、感じていますが、予祝もそのひとつだと私はみています。

物質文明が末期ガン状態である今、終ることのない複雑化と情報過剰の激しい変化の中でAIとも勝ち目のない競争をしなければならない人類。その中で人間の存在意義の危機、人間の尊厳の危機をどうすればいいのか?この暗黒時代を救済するのは、唯一無二、神の見えざる目を日常で当たり前に使う文化を持つ日本しかないと私は確信しています。ですから私は23年前からずっと、JAPAN MISSION、JAPAN DREAM、JAPAN MIRACLEを言い続けているのです。神の見えざる目を持った日本の深い心は、過去・現在・未来を貫く縛られない世界でもありますから、大きな心の器でないと日本の本質がみえないので、長くて深い呼吸で日本を理解する必要があります。

白人によって西洋の産業革命(機械革命)と民主主義革命が起こり、それによって東洋と西洋の格差と人種の格差を一時的に解消した明治維新の大成功によって、日本は英雄集団になる条件を満たしました。そして今、白人の機械革命が事物インターネット(IoT)やAIを誕生させるなど、人類未経験の格差の危機を生み出そうとしている中、明治維新を完成させる“令和維新”ののぼり が立ったことに、薄氷を歩くようなワクワクドキドキの心になり、スイッチが入ります。

西洋の真似をした明治維新を越え、日本の一番深い心、神の見えざる目を使って生きる令和維新の英雄集団日本の勝負は、人類に大きな希望と感動をプレゼントすることは間違いありません。

歴史解析の中でどうしても気になるポイントそれは「1945年8月15日をどう解析し、整理整頓するのか」です。英雄集団日本の偉大なストーリー完成のためには、とても重要な解析ポイントだと思っています。

核爆弾(原爆)を戦争道具として認めることは、決してあってはならないことだと私は思います。人類歴史の中で、核爆弾を戦争道具で認めてしまえば、核戦争によって人類が滅亡する危機が生じます。ですから、核爆弾は戦争犯罪を超える大問題であり、そこに対して人類が黙認することは、人間の尊厳を考えるときに、どう考えても納得ができません。

日本はアメリカによる原爆投下を受けた国です。それに対し日本の明治維新の精神は、1945年8月15日に終戦宣言(戦争ゲーム中止)し、「西洋を真似するゲームはもうやらない」、「西洋から学んだすべてを手放しオールゼロ化する」という決断とともに、「日本は二度と戦争はしない、戦争ゲームはしないんだ!」と一番深い心から叫び、日本集団の方向性大転換を魂全体が決断したのです。

つまり、深い魂レベルから解析すると、1945年8月15日は、日本の降伏宣言でも敗北宣言でもなく、西洋を真似して得た成功すべてを手放してしまう宣言だったのです。

これは日本精神の無意識深い強烈な自信感からくる決断宣言です。

生死を超えた武士道精神は、「殺したいなら殺してみろ!植民地化も骨抜きも、やれるものならやるがいい。我々日本のオリジナルマインド(本来の心)は、二度も三度も立ち上がる真理の魂だ」という自信感が伴った決断宣言だったと私はみています。

ですから、2019年5月1日に令和の幟が立ったことは、まさしく日本のオリジナルマインドが働いた証だと思うのです。このことは戦争ゲームを終わらせ、神の見えざる目で生きる日本ゲームの出発宣言だと思います。私は明治維新を完成させる“令和維新の意志”を感じて涙があふれ、同時にワクワクの心が止まらず嬉しさがこみ上げました。

日本集団の力が真理とひとつになったとき、1945年8月15日の日本の集団精神の決断意志を、改めて再吟味する日が必ずくると私は思っています。これは肉を切らせて骨を断つ、すなわち連続2段階で行われる真理的な勝負の働きとして受け取ることなのです。日本は明治の成功を全部手放しました。すなわち肉を切らせて令和維新で骨を断つ勝負、その令和維新の幟がたったのです。

こうみるときに、2019年8月15日は、今までの8月15日とはまったく次元が違う日に生まれ変わる必要があります。

2019年8月15日は「日本ゲームの出発宣言」にすべきです。この日本ゲームの勝利を確信し、それを予祝するお祭りを2019年8月25日に、日本を代表して大阪で開催する準備をしています。令和維新ののぼり を立て、日本ゲーム創建を決断するイベントを、nTechエヌテックを愛する多くのみなさんや仲間たちと準備しているのです。格差の拡がりをつくる西洋文明とは正反対の勝負をするのが日本です。格差の危機を解決する共同体をつくり、統合秩序をつくるのが日本文明の特徴なのです。

人類が生み出した統合の道具は、宗教、帝国主義、貨幣と大きく3つあります。ひとつずつみてみましょう。

まず宗教は、統合の道具として限界であることは明確になっています。統合よりは宗教紛争を起こすなど、逆に統合への悪影響を及ぼしています。

次に帝国主義ですが、一番影響力をもつアメリカが現状をよく示しています。世界の警察国家ポジションだったところから、アメリカファーストをうたいながら国家利益を優先している状態で、覇権の王道から邪道に走る始末です。

最後は貨幣システムです。これは唯一、統合機能を発揮していると言えます。というのも、貨幣は国や性別、美醜などあらゆる違いにも差別せず、寛容性が高く、誰をも平等に扱うからです。しかし、需要と供給という冷たい法則に基づいており、またAIが登場しデジタル技術が極限になったときには、資本循環という順機能より、富の蓄積という逆機能で格差をつくり出すという危険性があります。このように資本を循環して経済や雇用を活性化したり、人間の可能性を引き出したりするよりは、富の蓄積による格差が人間共同体を破壊するといった深刻な状態を引き起こしています。

今までの「神の見えざる手に依存した貨幣の統合機能」を補うためにも、今からは貨幣システムの統合機能を超える“今ここ完全観察システム”が急務だとわたしは思います。神の手ではなく、神の目の「今ここ完全観察システム」が、グローバルスタンダード化される動きが急がれるからなのです。

「神の見えざる手」を超え、「神の見えざる目」で、今ここすべてを洞察、大統合する人々の尊厳祭り、その実践モデルを組織する日本ゲーム、尊厳祭りが歴史の舞台に登場することを懇切に期待していますし、そこにnTechエヌテックが貢献できたら幸いです。