2019.06.16 令和哲学シリーズ

【令和哲学⑬】今「1」で生きるスッキリワクワク楽しむ心!尊厳祭りでBeautiful Harmonyを具現化しよう!

ひとつの世界を破ることで新しい世界が誕生するように、今までの世界を破ってまったく新しい「令和世界」が姿を現そうとしています。長い冬を通過して、春夏秋の花々が一気に咲くような勢いで、これまでのすべての当然を破り人間最高の機能が咲き誇るときが訪れました。

人間は今まで、「人間と人間の宇宙が実在すること」を大前提に置いて、あらゆる知識を展開してきました。しかし令和を迎えた今、このあらゆる当然を生み出す根底の当然である「人間と人間の宇宙が実在すること」を破り、「人間と人間の宇宙は実在しない、源泉的動きひとつだけがある」ことが当たり前になる時代に変わっています。

ドイツの若き哲学者、マルクス・ガブリエル教授は、2018年に『なぜ世界は存在しないのか』というセンセーショナルなタイトルの本を世に送り出し、世界的ベストセラーとなりました。

彼は既存の哲学のパラダイムを変えたのです。今までのモダニズムの哲学とポスト・モダニズムの哲学は、世界があることを大前提とし、その当たり前に存在している世界が、どのように実在しているのかの答えを探さなければならないという義務感や責任感のもとで、答えを探求してきました。(nTechエヌテックは、目の前の現実の実在性を立証する愚かな論理展開ではなく、源泉的動きから1:1の対称性によるエネルギーのアルゴリズムを活用して、目の前の現実が虚構・錯覚・幻覚であることを立証する認識方式を提案しています)

もし、世界が実在しているというパラダイムを破って、逆に世界が実在しないとすれば、どのようになるのでしょうか。世界の成り立ち、すなわち本物の答えを知ることから程遠くなって、どんどん答えと離れた愚かな答えたちがあふれるようになるのか、または愚かな論理にはまり込むようになるのか、逆に正しい答えにアプローチすることに成功し、より楽しい人生を過ごすことが可能になるのでしょうか。

ガブリエル教授は後者だと確信をもって、世界は実在しないことを大前提に哲学を展開し、ポスト・モダニズムの次の哲学の先頭を走ろうとしています。

ガブリエル教授が「世界が有る」「世界が無い」というときの世界の概念は意味の場として表現しています。彼が言っている世界、意味の場を理解してみましょう。

あなたの左手が見えています。左手はあなたの人体の一部です。それと左手でスプーンを使って食べるときには、ご飯を食べる道具として存在します。その手で絵を描くときには、絵を描く道具として存在しています。素粒子物理学者があなたの手を素粒子の動きでみれば、あなたの手は素粒子の塊として存在しています。すべての存在を存在させる(具体的な存在であろうが、抽象的な存在であろうが)意味の場という条件によって条件づけられた結果物として存在しています。

それをカメラマンが写真を撮ることを使って表現すると、カメラマンがたくさんの写真を撮っています。その写真を観るときにカメラのレンズは写真の中に存在しません。そのように我々が見ている現実世界すべては、カメラマンがとった写真の現像物の部分の存在だと観ることができます。我々の現実の中では、カメラのレンズは観察不可能です。ガブリエル教授はカメラレンズを意味の場として、存在の隠されている究極の背景だと言っています。

カメラのレンズ(意味の場=世界)は写真の中には存在しません。世界は世界の中には存在しません。水は水の中にはないのです。意味の場によって存在する人間と人間の宇宙の中にある存在は、写真の現象物の部分に過ぎないのです。写真の現象物の一部分を道具として、写真の現象物の中にないカメラのレンズを成り立たせている“なにか”を理解しようとする既存の科学のアプローチ、既存の哲学のアプローチが、いかに愚かなアプローチであることが明らかにわかります。既存の科学的アプローチ、数学的アプローチ、哲学的アプローチを参考にしながら、新しいアプローチの必要性をガブリエル教授は訴えています。

ガブリエル教授が言っている世界、すなわち意味の場は、nTechエヌテックでは観点、またはVRのメガネ、マトリックス、アルゴリズム、スクリーン、エネルギーの網などと呼んでいます。

人間と人間の宇宙は3次元の立体スクリーンに映し出された映像のようなものですから、実在するものではありません。ガブリエル教授の言葉で表現すれば写真の現象物の一部分にすぎないのです。一部分に名前をつけて実在すると思っているのは愚かなことだと言えます。

令和の時代は、人間と人間の宇宙は実在しない、写真の現像の一部分として存在するだけ、あるいはVRのメガネのゲームの意味の場の一部分として存在するだけ、本当に実在しているのは源泉的動きだけであり、その源泉的動きからVRのメガネ(意味の場、観点の場)がつくられ、意味の場、観点の場を通過した結果物として、現実世界の存在が現れていることが分かるようになるのです。

今、源泉的動きそのもので物事を観ることができれば、すべての複雑が理解でき、説明でき、統制できるスッキリワクワク、楽しむ心の令和状態になれるのです。

今回の令和シリーズ13では、今「1」(=今ここひとつだけがある心)の令和状態を「今ここ一番スッキリと楽しむ心」として語ってみます。

結果にとらわれず、未来にとらわれず、過去にも縛られずに、今この瞬間の0.000001秒よりも速い刹那世界、刹那人生、その刹那を楽しむ世界を語ってみましょう。

犬と人間が100メートル競走をしたとしましょう。果たしてどちらが勝利するでしょうか?

答えは犬の勝利です。ではなぜ人間は負けて、犬が勝利するのでしょう?

人間が負ける理由はシンプルです。人間はゴールすることや勝ち負けにこだわるため、走ること自体を純粋に楽しめません。それに対して犬は、ゴール自体にさほど関心がなく、今ここ、走ることだけを無我夢中で楽しみます。

ゴールだけではなく、始まり、プロセス、終わりのすべてを今ここスッキリな心で全部楽しめるのが実は日本なのです。

前回の令和シリーズ12では、日本は初めに決断したら必ず成し遂げる“やまと魂”があると語りました。そしてこの日本精神は、世界随一の粘り強さを誇ることもお伝えしました。

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決めた世界を成し遂げるためには、今ここの瞬間瞬間を楽しみ、没入集中することが必要ですが、日本人の没入集中には目を見張るものがあります。それがゆえに、繊細で細かいところに入り込みやすい、といった日本人の心のクセがあると理解しています。

最近、仲間からの勧めで映画『空母いぶき』を観てきました。映画を観ながら、ちょうどこのようなことを考えていました。

この映画は、まさに「日本の盾のリーダーシップとは何か」令和シリーズ⑨をアピールする映画でした。

日本は「二度と戦争をしない」という決断ができている国です。その決断を何が何でも全うするために、今ここに没入集中し、自衛隊がやるべきすべてのことを全うする姿が描かれていました。相手の戦争を誘導する挑発に対して、簡単に相手の空母を撃沈させる道具やタイミングは十分にあったにも関わらず、そんな道具やタイミングを使わず、戦争がおきないように我慢しながら戦闘レベルの勝負を選択する自衛隊のストーリーでした。戦闘と戦争の境界線を明確にし、自らが死のリスクを背負っても戦争にならないよう、戦闘レベルでとめることに必死で頑張っている映画でした。結果的に、日本のパイロットが死んでも、戦争が起きないようにここまで努力する日本の姿に、とても胸がいっぱいになりました。

日本でないとできない意思決定をみて、日本が今の時代にどんなポジションにいるのか、普通の国とは比べられない唯一無二の集団全体の大きな大きな決断、すなわち二度と戦争はしないとう日本の強い意志を感じさせる映画だと思いました。

しかし、途中からはとても悲しくなりました。この日本の決断のエネルギーを無限大爆発させられる方向性を知らせないと、もったいないという想いもあふれてきました。日本の一番深い心からエネルギーを無限大爆発させる智恵ある行為を発見発明せず、現実の虚構の世界で戦争が起きないように我慢する努力のレベルだけの日本の心に留まれば、多くの日本人は現実の犠牲者になるか、我慢が爆発して通り魔になるか、鬱や引きこもりが量産されるかの、大変な道しか残されていないとも感じました。

ガブリエル教授が言っているカメラのレンズがわからない日常現象の一部分を実在していると思い込んでいる虚構に惑わされ、義務感や責任感の重さに縛られ我慢我慢我慢のエネルギーをおさめる日本ではなく、真実世界を毎瞬毎瞬楽しむことができる、エネルギーの大爆発ができる日本になってほしいと思います。

その想いが23年間、JAPAN MISSION、JAPAN DREAM、JAPAN MIRACLEを持続しながら訴えてきたNRグループ活動の原動力のひとつになっていますし、nTechエヌテック誕生の背景にもなっています。

二度と戦争をしないという大決断のもとに、我慢我慢我慢の耐え忍ぶ心でエネルギーの爆発を止める日本の根深い雰囲気を一掃させ、今ここ無限大安心して無限大エネルギーの大爆発ができる、今ここ完全観察が伴う心で生きてほしいと願っています。0.00001秒より速い刹那人生を過ごし尊厳権力の意志を獲得する新しい生き方を案内することが23年間のnTechエヌテックの意志です。そして毎瞬毎瞬を楽しむことができる犬の走り方で、スッキリワクワクな心、すなわち戦争や戦闘が不可能な心に変える、世界の人々に本物の心が何なのか、宇宙の根源が何なのか、源泉的動きが何なのかを教える教育が日本のミッションなのです。

格差の危機が蔓延し無用者階級の大量生産が予測されるAI時代に対して、我慢せず思うぞんぶん爆発することができる日本の勝負が始まることを確信しています。

日本哲学、やまと魂による本物の教育で世界を統合する日本の第3の爆発を起こすこと、心のエネルギーを無限大爆発させる令和の勝負が、すでに始まっています。2019年5月1日令和ののぼり が上がり、尊厳祭りで祝い、喜ぶべきだと思うのです。

やまと精神でゲームチェンジをする心時代が到来したことを私は嬉しく思います。今「1」で生きるスッキリワクワク楽しむ心で、戦争行為や戦闘行為を一切起こせない教育大革命をおこす日本の大祭勝負に、今ここ完全観察ができるnTechエヌテックが貢献できたら幸いです。

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