2019.10.20 令和哲学シリーズ

【令和哲学28】選択不可能な時代、絶対性の時代をリードしていく令和維新の日本

今、75億の人間が「やるしかない」仕事とは何でしょうか。

75億の世界人類が、「やるしかない」という状況の中にどんどんはまり込んでいます。なぜならば現代は、“エントロピー無限大の時代”(AI時代の「無用者階級」量産時代)に向かっており、“エントロピーゼロのまったく新しい文明を構築する道へといくしかない絶対性の時代”でもあるからです。

人類は宗教の時代の全体主義に象徴される盲目的信仰・信念の限界を超えて、神本主義から科学の時代、個人主義を拓いてきました。神本主義、宗教の時代と比べると人間一人ひとりの主体性・自発性・能動性が活かされ、盲目的信仰を強制されていた宗教の時代が地獄のように感じる人も多いのが、個人主義の時代です。

逆に一人ひとりの観点、判断基準を大事にする多様性、特別性を認定するようになった結果、情報知識の量は半端なく拡大し、最先端の知識・技術は、人間の脳の器で整理整頓ができる範囲を遥かに超えてしまっています。人間の脳より人工知能(AI)がよほど記憶能力も高く、情報知識を整理整頓し、またビッグデータを活用して、素晴らしい結果を生み出す判断ができる時代になっています。

もはや脳の器のレベルで情報知識を整理整頓する人間の用途・機能は、この地球を進化発展させるには邪魔な存在になっていくようにも見えます。いまや人類は全体主義の画一性の恐怖よりも、個人主義の孤独、無気力がよほど社会的問題を起こしている状態です。うつ、自殺、殺人が全体主義の戦争時代以上に、日常に増えているのです。

全体主義と個人主義の限界を一掃し、すべてを包括して完結させるたった1つの道はあるのでしょうか?あるとしたらその道はどんな道でしょうか?

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』が人文・教養のジャンルで全世界で合わせて1600万部を超えるベストセラーとなっています。また、ドイツの哲学教授マルクス・ガブリエル氏の著書『なぜ世界は存在しないのか』や、この宇宙自然・現実が錯覚ホログラムだと説く物理化学の本がベストセラーになり、「本当に実在しているものは何なのか」「真理とは何なのか」、ということに質問を投げなければならない、そんな時代に私たちは生きています。

人間が“ある仕事”を実行する理由は、その仕事をする能力があるからです。ある仕事ができない、またはある仕事をしない理由は、それをやらなくても大丈夫だからです。その仕事をやるしか道がない、という構造の中に入ってしまった時には、どんな人であってもその仕事はできるのです。

75億の人類が地球的協力をしなければならない仕事とは何でしょうか。

脳を使ってやる仕事は、既に人工知能(AI)のアルゴリズムがよほど優れていることが明らかになっています。脳を使うレベルではなく「心を使う働き方の時代」では、人間の脳が生み出す物質文明は自ら脳の限界、脳を活用して働くことの限界をつくっているのです。

この特定の“働き”を必ず「やるしかない」状態にするにはどうしたらいいのでしょうか。

その知恵を得ることは、エネルギーの流れを組織化する、すなわち秩序を構築すること、また統制可能な状態を創ることを意味します。

では、人間一人ひとりが使っている精神エネルギーの流れをどのように統制することができるのでしょうか。

人間一人ひとりが自分の考えや感情の走る道をいつでも認識できる状態になった時に、人間の脳の観点から大自由な心になれるのです。そのために、エネルギーを統制できるその心の頂点に到達できるのか、その心の頂点に到達した人たちを量産できる教育システムはどのように可能なのか、心の頂点に立った人たちが終わりなく進化し続けるチームプレー、ビジョン、夢はどのように秩序化できるのか、ということを考えなければならないのです。

そして、点がない状態から点が生まれる仕組み、点がない状態と点がある状態の違いはなぜどのように生まれるのか、点の中にはどんなエネルギーの流れの組織化が隠されているのか。この点の秘密を理解できない、説明できない状態では、変化の仕組みを語ることはできないのです。変化の仕組みを語れない、理解できない状態で、宇宙自然を理解する、人間を理解する、この時代に必要とする変化を語ることはギャグになってしまいます。

最近話題となっていますが、北朝鮮で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験がありました。地上1800㎞上空を超えて、大気圏を超える高さまでの発射実験の成功をニュースでみましたが、そのくらい大気圏の外の高いポジションに移動できたならば、地球の反対側やどんな場所へでも角度を変え空爆することができる状態であるということになります。

これは人間の情報知識の世界も同じで、ある情報知識の限界を超えて頂点に立ってしまったら、どんな情報知識も統制できる悟りの世界があります。人間の心がその情報知識の頂点に立つこと、その世界のことを大道無門(だいどうむもん)といいます。すべてが門だから、道だから、境界線がない世界を表しています。

令和元年を迎え、源泉的動きひとつだけがある、All Zero化感覚の令和哲学者の立場で、私は靖国神社の遊就館を訪問しました。

遊就館の意味は、『荀子』勧学篇の「君子居必択郷遊必就士」(君子は自分が過ごす場所と学べる相手をしっかり選択できる知恵があるべきだ)と言うところからとって「遊就館」と名付けたと言われています。

これに対して「心が住む場所、心をどこに置くのか、学ぶ相手を選択するのが君子である。その過程を通過したらもはや選択不可能であり、住む場所も学ぶ世界も教える場所も“ひとつ”である」と、私は解析しました。

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2つの文字を極め、靖国の心、日本の心を侍の刀を使って表現していることを感じました。

また、遊就館で最初の展示室1に展示されている侍の心、刀の世界は、刀の心、1つだけがある心、一番頂点に立っている心、無駄を1つもないようにさせる心を知らせています。

  選択不可能な心、やるしかない心、刀の刃の上を歩む、

  その日本の道をアピールする不動志。

  心をどこに置いておくのか。刀の刃の上に心を置いておくこと。

  誰に学ぶのか。刀の刃の上を歩んだ人から学べ。

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その人の「心」が靖国の中にいる神々の心です。それを遊就館では訴えています。

日本の心は、二者択一する心ではなく、1つだけがある刀の刃の上に立って、ただただ1つだけの道を歩む、その心です。そのことを実行した人たちが靖国にいます。究極のシンプルはすべての複雑を抱きしめることができるのです。

全体主義も個人主義もすべてを抱きしめて、祭りをしながら楽しむことができる、それが日本の心、侍の心、日本の精神だ、と靖国神社と遊就館は訴えていると私は感じました。

令和ののぼり が立っていること、日本の心が今1つになる。

日本が立ち上がる!世界が変わる!

その英雄集団の英雄の時間が今来ている!

2019年10月14日、靖国神社の遊就館を訪れて感じたメッセージです。

AI時代の世界教育を主導するのは日本です。この英雄集団日本が、英雄のタイミングで、英雄のスペクタクルストーリーで、英雄的勝利を具現化できます。こんな偉大なミッションを全うする日本の働きに今ここ完全観察システムであるnTechエヌテックが貢献できれば幸いです。