2019.12.22 令和哲学シリーズ

【令和哲学38】心時代の基軸教育モデル、及び産業化モデルを創建していく大阪ミッション

私たちは今、どんな時代に生きているのでしょうか。

今の時代は、いきなり高速鉄道が空から降りてくるような衝撃的で、想像不可能な変化の濃度が超濃縮されている時代です。

朝起きたら昨日までの常識が非常識になってしまう、そんな時代の変化に人間の意識は固定観念を破りその時代の変化スピードに対応できる柔軟さを持てないままで悲鳴を上げています。

昨今における中国の著しい経済成長によって、中国社会の中で最も大きく変化したのは「未来感」を持てるようになったということがあるようです。

今までは、『未来』という概念がなく、昨日、今日、明日とずっと同じような日々が続いていくと考えられていたそうです。そのくらい社会の発展スピードが緩やかであったということです。それが、近年では毎日何かしらの変化が身の回りで起こるくらいの急速な発展が続いているのです。

例えば、中国では5年前まで8時間かけて移動していた区間に高速鉄道が入り3時間で移動できるようになりました。これだけの生活を激変させるほどの変化でもニュースになることはありません。なぜなら、そのような変化が日常的に起きているからです。

2016年には世界初の量子通信衛星「墨子号」を打ち上げ、ハッキングや盗聴を不可能にする量子暗号通信を飛躍的に向上させました。そんな中国で新工場を建設している、テスラ(Tesla,Inc.)のCEOイーロン・マスク氏は「こんなに速く進んだ事業はない」と中国での仕事のスピード感を賞賛しています。

また、中国では既存のコンピュータの演算処理システムのスピードをはるかに超えるスーパーコンピュータが開発されました。それに対してアメリカではGoogle社が、世界最速のスーパーコンピュータでも1万年間かかる計算を3分20秒で解き終える量子コンピュータの開発に成功し、英科学雑誌ネイチャー(Nature)に発表されました。

参考:

・Quantum supremacy using a programmable superconducting processor | Nature:https://www.nature.com/articles/s41586-019-1666-5 
・Google AI Blog|Quantum Supremacy Using a Programmable Superconducting Processor:https://ai.googleblog.com/2019/10/quantum-supremacy-using-programmable.html 
・“科学技術強国”中国の躍進と日本の厳しい現実https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2018/tokushu/tokushu_01.html

このようなアメリカと中国の技術覇権戦争が目まぐるしい中、そんな変化の速度についていけず意思決定スピードが遅い“完璧主義”日本の未来はどうなっていくのか、と心配する声がたくさんあります。

また産業化時代、世界最高のモノ商品と信頼の人間関係を構築することに成功した日本が、その成功のエンジンに執着することで、未来エンジンを装着できず意思決定スピードに負けて、中心国家から周辺の周辺国家へと転落していくことに不安を隠せない表現が多くみられます。

多くの方から、アメリカや中国の覇権戦争の犠牲者である日本に対して「どうすればいいのか」また「日本の課題とは何なのか」といった質問をよくいただきます。

私は“日本の危機”を診断する時に、以下の5つの項目で整理をしています。

①歴史の主体意識の消失

「主人精神」「主導権」などの状態と遠い日本人がたくさん溢れています。

「世界の歴史を引っ張っていく日本」ということを話している人を見たこと、聞いたことがありません。

②意思決定スピードの遅さ

とにかく遅い。「前向きに考えます」と応えてから6ヶ月、1年、何も返答しない。目の前で「やります」と決断する人は本当に少ないのです。

「やります」「やりません」「できません」と目の前で決定を知らせる人はごくわずかしかありません。意思決定のスピードの遅さ、自信感の欠如、試行錯誤、行動の恐怖症がみえています。

③未来産業の不在

日本の未来に責任をとっていく職業・産業がありません。

日本主導権、日本オリジナル産業、日本発の新素材未来産業の不在があります。

④少子高齢化による力動性の不在

高齢者が増えて、若者の結婚・出産が減少しています。

それによって、バイタリティがない状態になっています。

⑤イノベーションの眠り

革命、革新、維新、パイオニア精神が眠っています。これらの要素が世界一強かったのが“明治維新”の時の日本ですが、今は眠ってしまっている状態です。

この5つの問題を診断し、これらを一遍に一掃させる方法としてnTech、即ち教育技術(EduTech〜Education+Technology)を土台にした教育経済のモデルを創り、軍事経済のモデルになった「モノづくり」から「人づくり」である世界基軸教育を、私は提案しています。

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この世界基軸教育では、8歳までに“心”が何なのかを明確にわかり、その“心”からEnergyと物質が生まれる仕組みをマスターさせていきます。そして10歳までにAIの脳みそ・目的関数をセッティングさせることができる教育を完成させ、15歳までに自分の会社を持って政治に対して、投票権も獲得できるようにしていきます。

この「人材教育革命」を可能にさせる家庭の親、学校の先生、社会の先輩のシステムを構築するIndustry5.0、Society 5.0時代をリードしていく、即ち認識革命をリードする日本をリライズ(Re・rise)させる運動を展開しています。

2020年3月7日、大阪で世界基軸教育を発信するArt of OSAKA(大阪美学)をスイッチオンさせる1000人が集うイベントを企画し実践しています。24年間をかけて、日本から世界基軸教育発信システムを構築し完成させたものを当日初公開いたします。この日は、そんな歴史の現場になります。

それに続き5月には、札幌でも北海道美学を発信するリライズフェスティバルが続きます。また11月21~23日には、Dignity2.0国際カンファレンスを通して、東京美学を宣言する日本リライズフェスティバルを企画し実践しています。

大阪 Re・riseフェスティバル~Dignity2.0×SNS3.0で時代が変わる

令和哲学チャンネル No.41 産業革命の時代から認識革命の時代へ 『日本の企業家精神の震源地・大阪』

日本で一番力動性が溢れる大阪のエネルギーと、1年の中で半分が雪で力動性がない北海道の中心・札幌をつないで、2020年から始まる心時代の新しいエネルギーにスイッチを入れ、日本の一番深い“本来の心”を大爆発する飛龍日本の脳みそに刺激を入れたいと思っています。

Internet of Human(IoH)の時代から5GのICT技術がリードしていくInternet of Things (IoT)の時代、そしてすぐに続いてやってくるInternet of Everything (IoE)、PCからPUの時代をリードしていく英雄集団日本のメッセージ発信時代に「今ここ」完全観察システムであるnTechエヌテックが貢献できたら幸いです。

関連リンク:

blog.noh-jesu.com