2012.10.02 コラム

五感覚・認識システムの進化

みなさんは、生まれつき目が見えない人に「青」という色をどう説明されるでしょうか?色という概念やイメージを持てない、持ったことがない人に対して、色彩や景色のことをどう表現すれば伝わるのでしょうか?同じように、生まれつき4次元(空間3時間+時間1次元)の世界しか認識したことがない人に、「5次元」の世界をどう説明すればよいのでしょうか。私が17年前に発見した5次元の世界を、なんとか伝えたいという想いの中で仲間と共に発明したのが「イメージ言語」や5次元認識テクノロジー「観術」です。

五感覚と脳で認識する現在の認識システムでは、ありのままの自分を知ることも、ありのままの宇宙や存在の仕組みを観ることもできません。真実の世界を理解する為には、新しい感覚を付けることが必要です。

人間の五感覚は受動的な感覚です。幾らじっと見つめても、その物体が浮いたりすることはありません。幾ら耳を研ぎ澄ましてもCDの内容が変わる訳ではありません。目の前にある現実を、ただ認識するだけの受け身の感覚が、人間の五感覚です。

なんの努力もしないで見えたり聞こえたりする五感覚の世界に、怒ったり、泣いたり、笑ったり、自分自身の心が影響されているのは、人間として本当に望ましい状態でしょうか。努力なしで見聞きできる世界が、自分の心をコントロールしてるとしたら、人間の尊厳性はどこへ行ってしまうのでしょうか。

自分の意志とは関係なしに、周囲の環境、条件、状況によって変化してしまう人間の心は、ただ一方的に流されているだけのものなのでしょうか。

私は、そうは思いません。動物は環境に影響されて生きる生き物ですが、人間は環境さえ変えることができる存在です。人間の意志がこれほどの文化文明を生み出してきたように、人間一人の意志からまったく新しい世界が創られることは歴史が証明しています。

では、今の時代に必要な変化とは何なのでしょうか?

それは新しい感覚(6感覚)を付けることに他なりません。この新しい感覚を習得するには意志の力が必要です。

例えば初めて自転車(二輪車)に乗ったときのことを思い出してみてください。最初は上手く運転できませんが、意志の力でやがてバランスや二輪車を乗りこなす”感覚”を身につけます。今では自転車を意識せず乗りこなすことができる人が多いように、トレーニングさえすれば様々な感覚を習得することができるのも人間の特徴なのです。

五感覚を超える「新しい感覚(6感覚)」は、イメージトレーニング(イメージシュミレーション)によって得ることができます。

例えば、人間の五感覚・認識システムがどのように生滅しているかをイメージすると、人間としての体が生まれたときに認識感覚が生成され、脳に観点が固定され、その脳を通して基準点や判断基準が形成されていきます。五感覚が境界線を創って存在を存在させ、その存在に名前を付けて、用途・機能・目的などをセッティングしていきます。

やがて出会いのパターン、コミュニケーションのパターンが固定化され、それが癖となってその人の思考方式・理解方式・疎通交流や関係構築のパターンまで形成してゆきます。その結果、出会った対象に対して意味・価値を付け、喜び、悲しみ、楽しみ、苦しみなどを獲得するなか、生存能力や生きる知恵を蓄積して、歳追えばそれを教育・遺伝・訓練などの形で継承して死んでゆきます(このときに認識感覚が消滅します)。

認識感覚が消滅した後も、時間・空間・存在の結び目が解け、時空間・存在を成立させてきた5次元の動きだけが残る世界があるのですが、人間の五感覚と脳はこれをなかなか認識できません。その5次元の世界までをも認識可能にさせたのが「イメージ言語」、「観術」です。

光の反射だけを捉える五感覚の目では、ありのままを見ることはできません。

宇宙自然の法則や存在の仕組み、人間の心の秘密、力の秘密を知ることができ、本来の自分自身と出会い、新しい感覚を体化・体得させることのできる技術が「観術」なのです。

物質的な進化の限界を迎えた世界が崩れゆく今、これまでの観察方式・認識方式だけでは限界があります。これからは人間の意識の進化、五感覚・認識システムの進化が求められる時代です。

そのことを誰よりも早く気付き、実践した方々が、今の時代の希望となり、日本の希望となってゆくのです。

観術という「イメージの道具」を得て、本当にあなたのしたいことができる人生、思った通りの現実になる時代を楽しんでください。

そして、日本からこれが世界に広まる光景を観ることができるならば、私はその為に命を失っても惜しくはありません。

Noh Jesu